高島大『正解は一つだけじゃない。心と身体の声を大切に』

 

おとさんな

子どもの頃いじめられたことがある

クラスの半数以上から無視されたり

4、5人に囲まれぼっこぼこに殴られたり

カバンや靴を隠されたこともあったんよ

 

 

それでおとさんはどうしたと思う?

カッコ良く立ち向かっていったと思う?

何かを努力して頑張って見返したと思う?

 

 

おとさんそん時ね

逃げたんやで

 

 

寂しかったし悲しかったし

苦しかったし怖かったからな

立ち向かっていく勇気も気力もなかったおとさんは

その場から逃げ出したんよ

学校いっぱいズル休みしてね

いっつも家で本ばかり読んどったな

 

 

おとさんその頃はね

人間関係もうまくできなかったから

友達の作り方もわからないしね

勉強も好きになれへんかったし

一日中同じ場所にジッと座ってるのも耐えられへんかったから

学校生活も集団生活も嫌でしょうがなかった

 

 

たかだか数平方メートルの狭い教室と

たかだか数十人の小さな人間関係が

『世界のすべて』と思い込んでたおとさんには

その孤独と苦しみはとても耐えがたく

死ぬか逃げるかしか選択肢が思いつかんかったんよ

 

 

やから中学出たらすぐに社会に出て働き始めた

そしたらな

社会にはいっぱい素敵な人達がいた

大好きな友達や大切な仲間がいっぱいできたし

君のおかさんと出会うこともできた

 

 

今おとさんのそばにいてくれる人や

繋がりのある人の99%は社会に出てから出会えた人ばかりや

世界は自分が思ってたより広かったんよ

 

 

きっとこの話もな

理解できない人もいっぱいいると思う

逃げるのは悪いこと

学校行かないのは良くないこと

そう感じる人もいると思うし

またそう感じる人がいるのもいいと思う

 

 

おとさんいつも思うんよ

何を以ってして幸せと呼ぶのかも

どれほどの痛みなら耐えられるのかも

決して他人が推し量れるモノではないということ

それは他の誰でもなく自分自身が決めるコトやからな

 

 

例え親子といえど

君にとって何が本当の幸せなのかはおとさんにもわからへん

おとさんが思う幸せと君の本当の幸せは同じとは限らないからね

 

 

だからいつもね

自分の心と身体の声を大切にしてほしいんよ

その声からだけは逃げないでいてほしいんや

 

 

〇〇であるべき

〇〇しなければいけない

そんな風に一つの正解だけに囚われて

嫌がる心の声を無視してがんばり続けているとな

心は傷つきやがて病んでしまうんや

嫌がる身体の声を無視してがんばり続けているとな

身体は傷つきやがて倒れてしまうんや

 

 

真面目で責任感が強いがゆえに

自身の身体と心を傷つけてしまうくらいなら

不真面目でもいい

無責任でもいいから

自分の心と身体に優しい君で在りなさい

 

 

がんばることや努力すること

立ち向かっていく勇気や

やり続ける責任感を持つことはすごく大切

 

 

やけど一番大切なコトはね

それを発揮する時と場所を決して間違えてはいけないということ

 

 

時には立ち向かっていくことよりも

逃げる勇気を持つことの方が大切なこともある

時にはやり続けることよりも

やめる勇気を持つことの方が大切なこともある

 

 

君の本当のがんばり時や

君が本当にがんばる場所は

いつも君の心と身体だけが知っとるんや

やからその声を大切にせなあかんよ

 

 

そして君には良い師を見つけてほしい

友でもいいパートナーでもいい

一人でもいいし10人いたっていい

意外な答えを持っていて

希望を口にし見せてくれる人はみな

君にとってきっと良い師となる

 

 

いつだって人を苦しめ不幸にしているのは

〝知らない〟ことじゃなくて

〝知ってる〟ことやからな

 

 

その人の存在はきっと

君が知っているモノとは

違う答えに気づかせてくれ

絶望と暗闇の淵に立った時

君の前に光を射し示してくれる

 

 

幸せの正解は一つだけじゃない

君が知ってるその答えだけがすべてでもない

 

 

世界は君が思ってる以上に広く優しく

人の可能性は無限大やということを

忘れないでな

 

 

おとさん

 

 

累計15万部突破

高島大書籍一覧

 

全国の講演&イベント最新情報が届く

高島大のメルマガ

 

カテゴリー すぐそばを幸せにする 高島大のブログ タグ , , , , , , , , , , , , , , , , .

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です