「未来の花婿くんへ」

未来の花婿くんへ

 

それはうちの奥さんに言ってもらえへんかな

 

転んだ時

 

発表会で歌った時

 

運動会でかけっこした時

 

娘が真っ先に視線を向ける先はいつも彼女でした

 

好きな人ができた時

 

進学に悩んだ時

 

将来の夢を語る時

 

娘が真っ先に話すのはいつも彼女でした

 

大好きな人を聞いた時

 

尊敬する人を訪ねた時

 

心に残る想い出を数えた時

 

いつも名前があがるのは彼女でした

 

それは当然のことだと思います

 

毎晩夜泣きする娘を

 

寝ずに抱っこしてたのは彼女でした

 

食べ残して冷めきった娘のご飯を

 

文句一つ言わず食べてたのは彼女でした

 

娘の絵本や洋服を裁縫する材料費に

 

自分のお小遣いまでつかっていたのは彼女でした

 

クツが小さくなったこと

 

前髪が目にかかってること

 

なんとなく元気がなかったこと

 

小さな変化も真っ先に気づくのは彼女でした

 

時に嫌われ役をかってまで

 

本気で叱っていたのは彼女でした

 

夢とキャリアを手放してまで母になる決意をし

 

懸命に娘と向き合ってきたのは彼女でした

 

娘が生まれた日

 

病気した日

 

卒園した日

 

悲しくて泣いてた日

 

嬉しくて笑ってた日

 

誰よりも涙を流したのは彼女でした

 

彼女ほど娘を想い

 

時間と労力と思考それらほとんどを捧げ

 

今日まで過ごしてきた人を俺は知らない

 

彼女ほど娘を想い

 

時に悩み、涙を流し、心から喜び

 

愛した人を俺は知らない

 

俺?

 

オムライスでいうたらパセリみたいなもんやわ

 

「娘さんを僕のお嫁さんに下さい」

 

その言葉は

 

俺にではなくママにこそ相応しい言葉やと思う

 

 

 

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